★【役立つハーブ&有用植物】ハーブ100撰のページ
 新連載:イラストで描くハーブ集

    香草・香木100種 



Kジャスミン Jasminen≪香水花≫

 ■ジャスミン(Jasminen)花言葉:温順 柔和
NOTE
 和名 :茉莉花
 分類 :
 原産地:アラビア インド
 特徴 :化粧用の香料植物
      開花前の蕾を、午後から夕方に花弁に傷つけないよう
      がくごと摘み取り、広げて乾燥する。乾燥した花をウーロン茶の
      香りづけにする。
      花からは、ジャスミン油を採取する。ジャスミン油は古くギリシャ
      ローマ時代から、香油 香料として用いられていた。
      現代でも、香水原料として広く知られている。
      芳香成分はジャスミン油で、これに含まれるジャスモン酸メチルが
      芳香の正体です。
      





J、ブルーベリー Blueberry 《青い宝石》

■ブルーベリー(Blueberry) 花言葉:目の薬
NOTE
 和名 :ブルーベリー
 分類 :ツツジ科 耐寒性低木
 原産地:北米北東部
 利用部位:果実の収穫時期6月〜8月
 利用法:熟した生の果実をヨーグルトやアイスクリームのトッピングに。
      マフィンやパイなどのお菓子に。ジャムやシロップにも。
      又、紫色の染料にもなる。





I、エキナセア Echinacea 《天然の抗生物質》

■エキナセア(Echinacea) 花言葉:強健

NOTE
 和名 :ムラサキバレンギク
 分類 :キク科 耐寒性多年草
 原産地:アメリカ東部
 利用部位:根、根茎
 利用法:根・根茎は、抗アレルギー、リンパ系の強化など優れた作用があり、
      天然の抗生物質として注目されている。(免疫を高める作用)
      皮膚の炎症や傷に外用することもある。
      観賞用としても栽培されている。ピンクが一般的だが、白や黄もある。






H、リンデン linden 《神聖な木》 

■リンデンバウム(Linden) 花言葉:夫婦の愛

NOTE
 和名:菩提樹
     (釈迦が、この木の下で悟りを開いたという伝説にちなむ)
     セイヨウシナノキ
 分類:シナノキ科 落葉高木

 利用法:乾燥した花はティーに飲用され、興奮を静め安眠に役立つ。
 




G、セージ Sage 《救い主のセージ》


            Sage
■セージ(Sage) 花ことば:家庭的な徳
和 名:ヤクヨウサルビア
学 名:Salvia officinalis
分 類:シソ科 多年草
原産地:地中海沿岸
栽培法:日当たり、水はけのよいアルカリ性の肥沃な土地を好む。種子は春か
     秋の彼岸の頃に蒔くとよい。真夏、真冬以外の時期に挿し木で増やせ
     る。株は年々木質化してくるので4年ごと位で株を更新するとよい。
     香りがきついので虫がつきにくく管理がしやすい。が、湿気には弱い。
特 徴:銀灰色の葉には強い香りがある。ピネン、シオネール、ボルネオール
     などの精油分を含んでいる。葉の部分を乾燥してスパイスとして使う。
     肉料理の臭味消しに適している。花は紫色の唇の形をしている。
薬 効:消化促進、食欲増進、貧血防止に、血液の循環をよくし体調を整える。
     又、体をいきいきさせる強壮作用がある。疲労回復にも効果がある。
利用法:肉類の脂肪を中和し、臭味消しに効果があるので、ハンバーグ、ソー
     セージ、シチュー料理、焼き肉などに入れると風味をます。
     葉をクラフトのリースにすると美しい。花はサラダに。
 エピソード:セージは学名のサルビアの語源で、ラテン語で「私は救う」とか「病気を治す」の意味があります。
       中世のイギリスには、「永久に生きたい者には花が咲く前の五月にセージを食べなさい」という諺が
       あります。花が咲く前の5月は特に香りが強いので薬効にも優れていると言われています。又「セージが
       庭に植えてある家からは死人が出ない」とも言われ、「救い主のセージ」と古代ローマ人は評価し、万病
       に効く薬草として多く人々に用いられてきました。
 



F、ローズマリー Rosemary 《聖母マリアのバラ》


          Rosemary
■ローズマリー(Rosemary) 花ことば:不変の愛
和 名:マンネンロウ
学 名:Rosmarinus officinalis
分 類:シソ科 多年草 常緑小低木
原産地:地中海沿岸 南ヨーロッパ
栽培法:日当たり、水はけがよく、乾燥ぎみの土地がいい。北風の通り道になら
     ないような壁、塀際がよい。増やし方は春と秋に種を蒔いたり、挿し木
     でふやす。アルカリ性の土を好むので苦土石灰をまくとよい。
特 徴:1mを超えるほどに育つ常緑樹で、松に似た細い葉が密生し特有の強
     い芳香がある。春から夏にかけて葉のわきに唇状の青味がかった白
     から薄紫の花を咲かせる。
薬 効:胸や肝臓の病気に、精神病、通風、うつ病に対する刺激剤に。強心、強
     壮、鎮静、消化、利尿などに効果があると言われている。又、美容にも
     皮膚を引きしめ活力を与える効果があり化粧水やバスやヘアリンスに。
利用法:ツンとした香りはあらゆる肉料理に、煮込み、焼き物料理に、肉や魚の
     臭味とりに効果的。他にハーブバター、ビネガー、マリネにも。
 エピソード:「聖母マリアのバラ」と呼ばれているのは、聖母マリアがヘロデ王の軍隊に追われ幼いイエスさまを抱
       いてエジプトへ逃げる途中、マリアの青いマントを、白い花が咲く香りのよい木にかけて眠ったところ、
       翌朝、その白い花はマントと同じ青色に変っていました。それ以来、この木をマリアのバラ(ローズ・オブ
       ・マリー)ローズマリーの木と呼ぶようになったと伝えられています。




E、チヤイブス Chives 《ピンクのボンボリ》


  Chives
■チャイブス(Chives) 花ことば:繊細

和 名:セイヨウアサツキ エゾネギ
学 名:Allium schoenprasum
分 類:ユリ科 多年草
原産地:ヨーロッパ
栽培法:保水性と通気性のある肥沃な土を好みます。露地植えの場合は、苦土
     石灰を混ぜて中和させてから植えつける。春か秋に種子まきをする。
     発芽後10p位育ったら5〜6本ずつ定植する。株が大きくなったら株分
     けをしてふやす。
特 徴:ネギの仲間では一番背が低く葉も細かく短い。食欲をそそる香味があり
     日本のアサツキににているが、ネギ臭さがないので繊細な味の料理に
     使える。葉は細長く中空。初夏に小さな紫やピンクの丸い花をつける。
薬 効:カルシウムやカロチンを多く含み、体を温めたり体調を整える働きがあ
     る。風邪、頭痛、発熱、不眠、整腸に効果がある。
利用法:花をサラダの彩りにしたり、葉を刻んで料理のアクセントとして、和洋中
     あらゆる料理にネギと同じように使える。又、花は切り花やアレンジメン
     トにも、乾燥してポプリなどのクラフトにも。





D、ナスタチウム Nasturtium 《辛味香気》


 
         Nasturtium
■ナスタチウム(Nasturtium) 花ことば:愛国心

和 名:キンレンカ
学 名:Tropaeolummajus
分 類:ノウゼンハレン科 一年草
原産地:ペルー コロンビア
栽培法:3〜4月から6〜7月頃種子をまく。種子は大粒で、一晩水につけてか
     らまくとよい。挿し芽は花や蕾のついていないつるの先を切り、しばらく
     水につけてからさす。暑さに弱く夏は花がつかなくなるが、秋に再び花
     をつける。
特 徴:茎は長くつる状で地をはうように伸びるが、わい性でつるが伸びないも
     のもある。一重咲きや八重咲きのものもある。吊鉢作りなどで形を整え
     ると美しい。葉は、蓮に似た丸い葉でピリッと辛味がある。花は、赤・朱
     黄などカラフル。金蓮花の名で鑑賞用として園芸店でもなじみが深い。
薬 効:葉はビタミンCや鉄分を多く含んでいるため、壊血病の薬として利用され
     ていた。
利用法:若い葉はサラダやサンドウィッチに、又、オードブル等の下に敷いたり
     小皿がわりに。花はサラダや砂糖菓子に。実は若いうちにピクルスにす
     るとケイパーの代用になる。又、おろし金でするとワサビの風味になる。




C、レモンバーム Lemonbalm 《密源植物》


       Lemonbalm

■レモンバーム(Lemonbalm) 花ことば:賢明・知恵

和 名:セイヨウヤマハッカ
学 名:Melissa officinalis
分 類:シソ科 多年草
原産地:ヨーロッパ南部
栽培法:春または秋に種子をまいて育てる。栽培は極めて簡単。挿し木や株分
    けで増やすことができる。多年草だが冬は枯れるのでその前に株分ける。
特 徴:香水薄荷、または西洋山薄荷と和名で呼ばれているが、一般的にはメ
    リッサと呼ばれている。メリッサとは、ハチミツの意味でハチを集めて密を
    とる密源植物として古くから栽培され薬草として使われていた。
    香料植物、レモンの芳香が全草にあり香水原料とされる。葉は鋸状、花は
    夏に小さな白色または淡紅色が咲く。
薬 効:鎮静作用、強壮作用、発汗作用、頭痛、歯痛を和らげる。又生の葉は解
    毒作用があるので感染予防にもなる。
利用法:ティーや料理に、ゼリー、シャーベットなどにレモン代わりとして利用した
     り風味づけに。入浴剤、ポプリや染色にも。精油は香水の原料に。




B、ボリジ  Borage 《魅惑の青い星》


            Borage
■ボリジ (Borage) 花ことば:勇気

和 名:ルリチシャ
学 名:Borago officinalis
分 類:ムラサキ科 一年草
原産地:ヨーロッパ
栽培法:春か秋に日当たりのよい所か、木漏れ日ていどの所に種を直蒔きし
     草丈10p位になったら、株間45pに間引きをする。あまり土質を選
     ばないが、水はけのよい乾きぎみの方がよい。こぼれ種でふえる。
特 徴:花は星型で美しく、ややうつむきかげんに咲く。葉は小さいとげのよう
     な毛で覆われている。キュウリににた香りがある。
薬 効:鎮痛、皮膚軟化、解熱、せき、気管支炎に、発汗、利尿などの効果が
     ある。
利用法:葉はフライや天ぷらや炒めものに、花はそのままサラダ(エディブルフ
     ラワーとして)に、砂糖菓子(クレスタライズドハーブ)にして、ケーキの
     トッピングやティーに浮かべる。


A、カモミール Chamomile 《大地のリンゴ》


         Chamomile
■カモミール(Chamomile) 花ことば:逆境へのエネルギー

和 名:カミツレ
学 名:Matricaria chamomilla
分 類:キク科 一年草 こぼれ種でふえる
原産地:ヨーロッパ 地中海沿岸
栽培法:秋と春の彼岸のころ種をまく。耐寒性があるので秋蒔きの方が丈夫で
    大株に育つ。種は細かいので紙の上にのせてばらまくとよい。排水、日
    当たりのよい場所がよい。草丈50〜60pアブラ虫がつきやすいので注意
特 徴:4〜5月ごろ黄色い管状花のまわりに白い舌状花のついた花を次々に
    つける。花にはリンゴに似た芳香がある。白い花びらは昼間開き夜はそり
    反って閉じる。
薬 効:頭痛、神経痛、胃腸薬。体を温める働きがあるので風邪の予防にティー
    として用いるとよい。又皮膚をしっとりさせる働きがあるので石けんやハー
    ブバスに、そして養毛作用もあるのでシャンプーに入れると頭髪をつやや
    かにする。
利用法:ティー、バス、ポプリ、精油、染色、観賞用として、可憐で美しいので切
     り花としてもよい。


@、ラベンダー Lavender 《香りの女王・紫の妖精》

         Lavender ■ラベンダー(Lavender) 花ことば:優美・気品・感謝

和 名:真性ラベンダー
学 名:Lavavdula officinalis
分 類:シソ科 多年草 常緑低木
原産地:地中海沿岸
栽培法:水はけ、日当たりのよい石灰質に富んだ場所を好む。種子からの発芽、
     生育は遅いので、開花後挿し芽で増やすとよい。開花後、株元にわき芽
     がついたら地際から約10p位のところで切り、株を整える。
特 徴:全草に芳香成分を含んでいる。花穂には多くの精油を含んでいる。
     酸性土壌と湿気に弱いので石灰で中和した風通しのよい傾斜地の方が
     よく生育する。
薬 効:精油には、酢酸リナリル、リナロール、シネロールの成分があり、精神安
     定や頭痛をやわらげる。他に胃痛・消化・殺菌・防菌・防虫の効果がある。
利用法:精油・香料・浴用・ポプリ・ドライフラワー・石ケン・染色・ピロー・スティック
     等のクラフト、切り花や鉢花、花壇などの観賞用とあらゆる利用法がある。
イラスト:アリガジュンコ



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